十三参り
「十三参り」という風習があるそうです。
旧暦の3月13日に、数え年で13歳を迎える男子と女子が、氏神や寺に参拝する行事です。
13という年齢は、自分の干支がちょうど一巡りし、元の干支に戻る歳であり、最初の厄年に当たります。
十三参りの発祥は京都の法輪寺で、その帰り道にある渡月橋を渡る際には、「授けていただいたものが元に戻ってなくならないように、橋を渡り終えるまでは決して振り返ってはいけない」と伝えられています。
私達の生活は授けていただいたものばかりです。自分の命も然り、体も心も、身の回りのものもほとんどがそうでしょう。しかし、すぐにそのことを忘れてしまい、感謝の気持ちを忘れ、我儘になっているなあと反省させられます。
この渡月橋の言い伝えのごとく、振り返ってばかりで後ろ向きになっていると、大切な授かりものを失ってしまうのかもしれません。
引用:「職場の教養」より